the garden of entropy

芸術カルチャーらへんが好きなKO学生が書く粗雑な感想たち。基本思いつきなので途中で投げ出したりするけど許してネ。

Maybelline/baby shambles

baby shamblesの3rdアルバム、ヘビロテなう。

やはりピートさんの書く詩、詞?が好きだなあと再確認。ロマンチストな感じがよいですね。

絶対女の人ってああいう男の人すきだとおもうんだよね。

ロマンチストだけどどうしようもなく子供っぽくて自己中、けどいい人みたいな。今までの彼女さんも母性本能くすぐられてきたんだろな・・・。

そんな中で、アルバム収録曲の"Maybelline"が特にお気に入り。なんかゆる~くせつない感じが聞いててリラックスできる。そして歌詞もなんというか、まあ切ない感じ。

曲中に出てくる「Bang Bang I'm gone」という歌詞を見て、 すぐにDirty pretty thingsの「Bang Bang you're dead」を連想。じゃあこれってカールに宛てた曲なのかな?と思ってググってみるけどそれらしいこと書いている人は見当たらない・・・。当たり前すぎて書いていないのかそんなことないということなのか。けどまあカールに宛てた曲とも見れるっちゃ見れる。多少ほもくさい気もするけど、「You're my waterloo」聞いたらそんなことは気にせない・・・。ちょっと行きすぎた兄弟愛ってほもくさくなるのは不可避なのかもしれない。仁亀然り。

まあ 少し私なりに訳してみようということで、翻訳してみる。ちょいちょい後で直しつつ。

まず曲名の「Maybelline」を聞くと女の子はコスメブランドが一番最初に出てくるとおもう。けどそれが題名なのかな?と思いグーグル先生に頼ると「English popular name for girls, means "lovable"」とでできた。 ふむ、英語圏でよくある女の子の名前だと。そして意味は直訳すると「愛すべき、魅力的」まあ”愛することが”できる”ってわけですな。チャックベリーとかも曲名にしてるみたいだし、辞書のとおりpopular nameなんだろう。Jane的な感じかな?とりあえず、愛すべき人という意味か女の子を指しているのではないか。。ピートさんの感性によりけりっすけど・・・。

I don't want your love

お前の愛はいらないよ

Bang Bang I'm gone

 銃声とともに俺はいなくなる

But I still need you now

 けど今でもまだお前を必要としてるんだ

The seeds are sown

 教えられただろう

Oh baby baby baby won't you crash into my arms

          ねえ、俺の腕の中に飛び込んできてよ

Maybelline Maybelline You're worth one million in prizes

           お前は百万の賞を受ける価値があるよ      

Why do I feel dismay

なんで俺は混乱しているんだろう・・・

oh Maybelline Maybelline since you moved to devices

             お前が望みへと進んだときから

You're just down the way

お前はただ道を下っているのさ

辞書をフル活用してみると、こんな成句があるのか、とかこんな意味もあるのか!と気づくことが多い。まだまだ勉強が足りないなあ。

けどやっぱり訳してみて思ったのは、多分この曲はDirty pretty thingsのBang Bang You're deadをオマージュ?というか歌詞を所々一致させてると思うんだよね。Seedsの比喩はそっちでも出ていたっていう安直な理由だけど・・・。ただカールの方は普通に”根源”とか”原因”が心の中に巣食ったという意味で"seeds"を使っているんだけどピートさんは成句を使っています。 ”Sow the seeds of~”で”~の思想を広める。”という意味があるそうで。聖書における”福音を広める”も”Sow the good seed"らしい。まあ歌の中ではofも何もないのでとりあえず「教えられた」と訳しておいたけど歌詞の文脈的には「俺がお前を必要としているのこと」なのだろうか?けど歌詞に文脈もくそもないかもしれない。普通に思想とか宗教の教えか。

dismayはもちろん狼狽とか幻滅って意味だけれど、多分この一文が言いたいのって「めいべりんがいないことへの絶望」だよ・・・ね??絶望とかくと強すぎるから、意気消沈くらい?けどここで意気消沈とか狼狽とかかいたらださい!てかなんか萎える!と思い”混乱”にしたけどまだ微妙。いい言葉見つけたら入れ替えます・・・。

そしてmove to devices 最初はデヴァイスっつったらPCやろ とか思ってたけど”計画”とか”策略”とか色々意味があってこれまた力不足を実感。 move "to"を使っているのでそのtoの矛先に向かって動く。ってことですよね。 一応綺麗に”望み”って訳したけど、もうちょっとネガティブなニュアンスがあるかな。だって望みだったら普通にhopeとかwish使うよねえ。勝手な思い込みで憶測すると、カールの方には「Midas touch」っていう成句が出てきて、それはギリシャ神話の神の名前から来た成句らしい。訳すと”金儲けの才能”、カールはNMEのインタビューで「Bang Bang~はピートに対してじゃなく自分のAlter egoに対してだよ」と発言している。めんどくさいからBangの方の歌詞は引用しないけど「金儲けの才能を君に与えたら君は僕の心の中で暴れた」みたいなことを書いていて、多分それは自分のなかのお金への欲を抑えきれなかったっていう話だと思うんだよね。その”お金への欲”をピート的に言うとdevicesなのでは?とか深読みし過ぎだし話作りすぎかな?まあ一説ってことで。

あとdown the way。これ、やっぱりマイナスイメージで言ってるのかな。日本語だとふつうに「道を下る」っていうよなあ・・・と思いつつ、まあ両義でいけるように無難に訳しました。けどやっぱり「進む」と「下る」を少し皮肉って対比させてるのかなと思うんだけど。

けどやっぱり流石ロックの吟遊詩人ピートさん。一筋縄じゃ訳せないかんじ・・・。

しかしカールはBang Bang~をピートに対してではなくアルターエゴに対してと発言してファンからの噂を否定していたけれど、昔の記事とか見てるとピートが「俺はお前の死んだ双子の弟の生まれ変わりだからな」とカールに言ってたり、カールがピートについて聞かれて「もう、一緒にいすぎて客観的に見れないよ。自分が客観的に見れないのと同じで(ちょっと違うかも)」と言ったりしてたみたいだし、あの曲は確かにカールのアルターエゴに対してなのかもしれないけど、そのアルターエゴってピートを内在している節はあるんじゃないかなあ。だって、アルターエゴって”もう一つの自我”でしょ?カールにとってピート、ピートにとってカールってまあ一時期だけだとしてもそうだったんじゃないかなあと。だから、Bang Bang~がピートに対する歌っていうのは少し正しいんじゃないかな。なんて妄想がすぎますかねえ。

くそ長くなっちゃったよ・・・

こんな感じのやつちょいちょい書いていきます。では。