競売ナンバー49の叫び
ピンチョンついに読んでます。スローラーナーと競売ナンバー。あとインヒアレント・ヴァイス、そしてこれから重力の虹~
前々から気になっていたけど、前評判のせいでどこか触れられずにいたピンチョン。
意を決して読んでみたら、私この人好きだ!と思える作家さんだと気が付いた。
意味深なのか意味不明なのか
全ての言葉は強迫観念として私達へと迫る
パラノイアで分裂しまいと苦しむのか?はたまたハナから分裂して「匿名」へと還元、消滅するのか?
全てのカオスと妄想が混ざり合った瞬間にエントロピーは最大値になる。
圧し掛かる遠い歴史、悲しみ、アメリカ。
分裂したのは私なのか、世界なのか、それともあなた、?
真実は、いつだって息が詰まるほどに空っぽだ。
ピンチョンの優しさ、が垣間見えるといったらおかしいのかしら。
彼の作品には人間への失望と、愛情が入り混じっている気がします。
それも、偽物なのかもしれないけれど。
是非に読んでほしいっす。
けどできることなら原文がよいのかもしれない。