the garden of entropy

芸術カルチャーらへんが好きなKO学生が書く粗雑な感想たち。基本思いつきなので途中で投げ出したりするけど許してネ。

2018-01-01から1年間の記事一覧

ウティット・へ―マームーン×岡田利規『プラータナー 憑依のポートレイト』バンコク公演

チュラロンコン大学にて初演が行われていた『プラータナー』を観劇。 タイの小説家であるウティット・へ―マームーンによる原作小説をチェルフィッチュ主催の岡田利規演出にて上演。 上演時間は四時間超で休憩が二回ほど。かなりの長丁場だったが、骨太で歴史…

クラスメイトのMinkを誘いBkk art book fairに行ってきた。Book fairは若者でごった返しており若干人混みにあてられる。キュレーターによると東京のart book fairを踏襲して開催されたそうで幾つか日本の団体もいた。私は中国のZineに惹かれ購入。漢字に馴染…

バンコクに留学しています ギャラリー巡り1

数日前からバンコクに滞在しています。大学の交換留学でタイのチュラロンコン大学(タイでは少し保守的な国立トップ校)にて文化政策を学ぶ予定です。 一応悪筆ながらバンコクでの生活や芸術、アートの調査等を自分なりに行ってみたことをこのブログで記録し…

役に立たないものは価値がないのかっていうことは芸術が基本否定してくれてます

相模原事件の際、ネットで犯人の思想に関して「考えていることは正しい」と結構擁護する意見が多かったのを見たときから日本の社会にある「役に立たないものは価値がないもの、存在すべきではない」という価値観について考えていた。 最近問題になっている、…

シンプルなブログ 

最近オタクがやや再燃してきたのでまた楽しくブログを書こうと思います(何度目の宣言だろうか) この前に書いた幾つかのブログは、全体的にレポートを書く気概で書いてしまった。というのも、きちんとライターさんのように書かなきゃいけないと思い込み、そ…

市原佐都子/Q『地底妖精』

会場:早稲田小劇場どらま館 出演:永島由里恵(青年団)、中田麦平(シンクロ少女) 舞台美術:高田冬彦 私達がいる世界は毎回何かを隠して均衡を保っている。実は人間の身体の中には汚いピンク色の臓器が蠢いていること、私達が食べた美味しいご飯はそこで…

ルドン 秘密の花園展

三菱一号館美術館にて開催されている「ルドン―秘密の花園」展に行ってきた。オディロン・ルドンは19世紀のフランスにて活躍した画家でボードレールの悪の華の表紙画等で知られている。私は元々ルドンの柔らかな色彩とパステルのタッチ、夢見心地でありながら…

Q「毛美子不毛話」「妖精の問題」

TPAMの一環としてSTスポットにて二日に分けて観劇しました。昨年とついこの前に二つともスクリプトだけ読んでいたのですが、やはり演劇は文字と劇で全然違うのがとても印象的でした。 特に「妖精の問題」は竹内さんの技量に役者さんの根性みたいなものを感じ…

川上未映子×マームとジプシー『みえるわ』

運動体と言葉、生理的で感覚的で恍惚とした発語。妖精みたいにかわいい女の人と朽ちた夢みたいなお洋服。空間に雪崩れてくる運動体、初期の川上未映子は神懸ってる、先端でさすわ、さされるわ、そらええわ。私も暗唱してみるか。言葉は発した瞬間に私達の鼓…