Musical Of The Prince Of Tennis
青春商法とはなんたるかについて考えてみたりします。
まだ私も人によっては青春と呼ばれる時期にあると思うのでまだわかったような口を利く立場ではないのかもしれないけれど。
実はテニミュを観劇してきました。
ぶっちゃけ見る前は顔の良い男の子たちのバイトみたいなもんなのかなと少し見下していた部分がありましたが。
期待を大幅に上回るクオリティの高さにびっくりしました。
歌うまい!ダンス激しい!そして美青年、美少年!
古代ギリシアの学者ばりに美を愛でてしまった(高尚な表現www)
イケメンとハイタッチするという謎のイベントも発生して充分に美パワー(?)を受け取りました。
まあこのミュージカルの代名詞は「青春体感型ミュージカル」ということで。
演じるものが中学生(ちょっと違和感あるけど)という青春ど真ん中だからこういう題名がつけられたんだと思いますが。それと同時に俳優さんたちのテニミュを通した青春にもフォーカスを当てているのかな~と。
結構昔から某動画サイト等でバックステージの映像?は見ていたのですが、その千穐楽とかの映像がすごくぐっとくるんですよね。俳優さんの微妙な一言だったり色々なものがこう、青春!って感じなんですよ。
AKBのドキュメンタリー映画で「10年後、少女たちは今の自分をどう思うのだろうか?」っていうのがあったと思うんですが、この題名ってすごく青春の刹那性?過ぎ去る感じを内包してていいな~って思ったんですよ。
このテニミュも基本的にメンバー入れ替え制で、そのときのメンバーと共にやるのってまあ1、2年間くらいが相場なのかな?卒業っていう名目で旅立つわけですが。なんというか、やっぱその刹那性にぐっとくるんですよ!
人間ってやっぱ無くなりそうなものとか既に無いものを欲しがる傾向ってあるとおもうんだよなあ~
なんだかんだで死に近い人のが美しくみえるとかありません?
多分AKBであれ、テニミュであれ少し作為的にその刹那性や青春らしさを演出しているところはあるとおもうんだけれども、それでもぐっとくる。 かけがえのない一瞬を美しいものが過ごしてるのってすばらしいと思うん!!
美しいものは鑑賞だけしておきたいな~というのが私の本音なので、作為的に作ったものを見せて頂ければ充分だと思っている。
人間やっぱり色々な面があるし、その”美しい”という好意的な偏見が当人への足枷とか障害になることもあると思うので、現実にはあまり押し付けたくない。
だからゴシップ雑誌とかいらないと思うんすよ、見ててたのしいけどさあ。現実は好きにさせてあげてくれよおおって。
IDOL=偶像 が好きなのです。
サン・ピエトロ大聖堂のピエタをぼんやりと崇拝するキリスト教徒の気持ちと一緒だと私は勝手におもっているよ。人間一つだけ、唯一理想通りであり続ける偶像という拠り所を必要としているんじゃなかろうか。